未来の坊主のたわごと

1992年生。お坊さん見習いやってます。

僕らは「自分にとっての理想の姿」を作り上げそれを相手に投影して減点して評価する

仕事に限った話ではないんですが、
誰かと協力しながら何かに取り組んでいる限り、ストレスを感じる瞬間が多かれ少なかれあると思うんですね。

「いや、頼んでたのと全然ちゃうやん」とか
「いや、それ今説明したやん」とか
「小出しで言ってくんなよ」とか

誰か他の人と付き合う以上、相手の行動を自分がコントロール出来るわけではないのでイライラしてくるのは当然っちゃ当然なんですけど、
この点について少しだけ思うところがあったので、メモ的に書き記しておこうと思います。

それで、どうすればこのストレスを改善できるか思案してみたりするんですけど、そもそもこのストレスがどういう仕組みで発生してるのか考えてみます。

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ストレスの純粋な原因は相手の行為にあるんだと断じる前に、実は考えるべきことがいくつかあって、仏教の見地から言われる「対人関係における感情発生の分析方法」では、一見自分の感情を左右しているように見える相手(の行為)と自分(の心)を明確に分けて考える必要があります。すると僕らは人と接するとき、「自分にとっての理想像」を作り上げ、そこから減点方式で相手を認識(評価)してることに気づくかと思います。

つまり僕たちは、ストレスを生み出す原因は複数あるにも関わらず、ついその原因を相手に求めがちだってことです。もちろん誰かの理不尽によって引き起こされるストレスも多々ありますが、それも同様です(だたこの原因分析は、原因の善悪を誰に押し付けるかを目的にしているのではなく、あくまで建設的にストレスから距離をとるための方法です)。

自分が作り上げた「自分にとっての理想像」は、そもそも本当に適当なイメージなのか。それは自分以外の人間にとっても理想の姿(行為)なのか。「自分の思い描いた理想像」と相手の行為のギャップにストレスを感じているのであれば、その原因の一端は自分が握っているのであれば、問題解決に向けて改善できる余地は大いにありそうです。