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未来の坊主のたわごと

1992年生。お坊さん見習いやってます。

お坊さんって日本に34万人くらいいるらしい

お坊さんの学校に通い出してもうすぐ1年。

そんな僕が最近知ったんですけど、
日本にお坊さんって34万人近くの僧侶がいるらしい。
ちなみに医師不足と呼ばれる日本の医師(医師免許保有者)の数は約30万人。

でもここ日本だと、お坊さんとか仏教のプレゼンスって量に対して圧倒的に低い気がします。
ってことで、直接関係はないけど仏教について簡単にシェア。

仏教の成り立ちについて


仏教と聞くとお葬式なんかをイメージをする人も少なくないでしょう。
それは仏教の大切な役割の1つですが一部にすぎません。

そもそもの仏教は「生き方」を探求した哲学的な思想です。
(そこにインド古来の宗教と融和を図りながら1つの宗教になりました)


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仏教のはじまり

人間の苦しみとはなんなのか。どうすれば克服できるのか。


仏教はこの哲学的な問いから生まれました。そして修行の後、その答えを悟ったのがご存知、釈迦(ゴータマ=シッダールタ)です。


例えば、人生には自分の思い通りにならないことが山ほどあります。自分が生まれた環境や年をとること、病気になってしまうこと、ついには死んでしまうこと。科学や意思の力で多少抗うことはできても根本的に避けることはできません。


こうした思い通りにならない、この苦しみから逃れるにはどうすればいいのかを突き詰めた考え方が仏教です。
だから、仏教的な生き方を選択する人々の究極的な目的はどうにもできない苦しみから自由になることです。

さとりの概念

そんな苦しみから自由になった状態のことをさとりと呼びます。古くからたくさんの出家者がさとりを目指して研鑽を積み、様々な行を修してきました。

ちなみにさとりを得たのと引き換えに超人的な力が身に付いたりはしません。苦しみを理解し、苦しみから逃れられるようになるようです。

さて、釈迦はどうすれば苦しみから解放されるのか考えました。
なぜ自分はこうも苦しんでいるのか、つまり苦しみの原因を探っていきます。


仏教の最も重要な教えに因縁生起という言葉があります。

すべてのものごと(できごと)には必ず原因がある。
そして様々な原因が積み重なることで結果が生まれるという原因と結果の間にある関係のことです。

こうして自分の苦しみを生み出す原因を深く追求していくと、
自分が何かに執着していることが浮き彫りになってきます。
こうありたい。こうであってほしい。

そして自分の思い描く理想と目の前の現実のギャップに僕たちは苦悩します。
このギャップの原因である執着を捨て去ることを目標に仏教徒は様々な修行を行うわけです。


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宗派の誕生

日本の仏教には13の宗派があると言われています。どの宗派も教えのゴールは共通していてどうにもできない苦しみから自由になることです。

そしてそのための修行が記されているのが、いわゆるお経です。このお経というのは弟子たちが釈迦の死後に、自分が釈迦から聞いた話をまとめ編纂したものです。

釈迦はたくさんの場所で、たくさんの弟子たちに教えを説いていたようで、そのお経の数は膨大です。

注目すべきは、次の点です。

釈迦は、難解な自身の思想をなんとか伝えようと、聞き手のパーソナリティーや力量などに応じてその伝え方やその内容を変える説法スタイルをとっていました。なので、お経の中に書かれていることを表面的に読んでしまうと、矛盾をはらんだ内容が散見されます。

後世の弟子たちは「どのお経が釈迦が最も伝えたかったメッセージなのか」を巡って議論し、複数の解釈が生まれます。この矛盾や解釈の違いが、お経に独自性を与え、多様な宗派が生まれるきっかけとなりました。

最後に

仏教基礎について話してきたけど、最後に一言だけ。

繰り返しになりますが、
仏教や僧侶との付き合いなんて正直ない人の方が多いでしょう。
けれど日本には7万以上のお寺があって、34万人近くの僧侶がいるようです。
日本の大手のコンビニ店舗数が約5万店舗もあるんだから、いかにお寺が心理的に遠いのか改めて驚きます。

これだけの寺(場所)と僧侶(人材)のプレゼンスをもっと高められればいったいどうなるんだって話。

坊さん、がんばります。まだ坊さんちゃうけど。