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未来の坊主のたわごと

1992年生。お坊さん見習いやってます。

日本人の宗教観について

ここ日本では、仏教神道の2つの宗教が共存しています。

この2宗教は1500年以上にわたって受け継がれてきました。
文科省の発表によると今の日本の神道の信者数が約9200万人、仏教は8700万人と言われています*1

ですが、海外で「あなたの宗教なに?」と聞かれてとっさに仏教(あるいは無宗教)だと答えたもののモヤモヤした経験のある人も少なくないでしょう。

この点について考えてみます。

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そもそも欧米人と日本人の宗教に対する考え方、宗教観がぜんぜん違います

欧米人の信仰

キリスト教系の地域では神様が世界を作ったそうなので、その存在が圧倒的に凄すぎて、神様ヤベーってなります。ゴッドまじリスペクト状態が出来上がります。
そして実は、この関係には裏設定が用意されてて、その昔、神は地上の人々に「わたしを敬い信じれば、みんな救ってあげるけど?」という言葉を残してますので、それもあってみんなが神を信じ、祈ります。つまり人間から神様に向かう外向きの信じるエネルギーが宗教の根幹を支えます。


日本人の信仰

一方、日本人が古くから親しんできた信仰は、自然に宿る八百万の神を大切にするとかご先祖様/おてんと様に見られてる、つまり他の何かから自分に向かう内向きのエネルギーが大切にされてきました。八百万の神への信仰も一見すると外向きの信仰に見えますが、ものには神様が宿ってるんだから大切にしなくちゃ!と、自分の行動やあり方を見つめ直す役割を担っています。これも自分のあり方を問い直す立派な内向き作用です。数年前には、トイレにも神様がいることが発見され日本で話題にもなりましたね。


結局なにが言いたかったかというと、
「あなたの宗教は何か」という欧米人からの問いは、
宗教に対する前提が違うから、どう答えようと解釈に齟齬が生まてしまうんです。

この点を僕らは理解しておく必要があると思います。


だから、僕はこんなふうに答えるようにしています。

日本人は祖先や自然を感じながら生きている。
それを意識する度合いは人によって異なってくるんだけど、
ほとんどの人が食事の前後に感謝を込めて手をあわせたり
夏には祖先のお墓まいりに行ったりする。
だから日本人は何かを信じるのではなくて、何かを感じながら生きている。
そうやって外からの視点を感じながら自分を見つめ直していくのが、
僕たち日本人の宗教観です。


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